コミュニティ・ブロードバンド プロジェクト ニュースリリース 2008/02/20

三島村と鹿児島大学学術情報基盤センター、無線LAN伝送距離の日本記録47.5kmを達成

鹿児島県三島村と鹿児島大学学術情報基盤センターは、平成20年2月9日、三島村竹島と指宿市山川町の間で無線LANの伝送距離としては国内最長となる47.5kmの伝送実験に成功しました。

この実験は、総務省の戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)の支援を受けた鹿児島大学学術情報基盤センターが三島村と共同し、指宿市教育委員会、株式会社NTT西日本−南九州、日本無線株式会社の協力を得て、三島村竹島の三島村役場竹島出張所と指宿市山川町の指宿市立山川小学校に日本無線株式会社などの無線LAN機器を設置して行ったもので、公表されている中では電波法などで定められた基準を満たした免許不要な無線LAN機器間の伝送距離の日本新記録となります。免許が不要な無線LAN機器は出力が弱く、一般には数十メートルから数百メートルがその利用の限界と言われていますが、今回の実験ではIEEE802.11gに準拠し技術基準適合証明を受けた機器およびアンテナに改造等を加えることなく47.5kmの長距離伝送を達成しました。このときの実効速度はおよそ8Mbpsであり、映像伝送やIP電話を含めたブロードバンドアプリケーションの利用が可能と考えられます。

三島村竹島は本土からおよそ50km離れているため、ブロードバンド整備には多額の整備・維持費用が必要であると考えられていました。今回、免許が不要な市販製品による伝送実験に成功したことで、竹島のブロードバンド化を低いコストで実現できる可能性が示されたと言えます。今後、三島村では「三島村ブロードバンド導入推進委員会」を設置し、鹿児島大学学術情報基盤センターと共同で天候・潮汐・船舶往来などの通信への影響の評価を行って海上長距離無線LAN伝送による竹島へのブロードバンド整備可能性について検証するほか、国や県の支援の枠組みも含めた総合的な検討を行い、竹島のみならず黒島、硫黄島をも含めたブロードバンドの整備を推進することにしています。

戦略的情報通信研究開発推進制度とは

戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)とは,競争的な研究開発環境の形成により,情報通信技術のシーズの創出と研究開発力の向上,研究者のレベルアップ及び世界をリードする知的資産の創出を図るため,戦略的な重点目標に沿った独創性・新規性に富む研究開発を推進する総務省の競争的研究資金制度です.また,地域情報通信技術振興型研究開発(SCOPE−C)は,SCOPEの4つのプログラムの一つで,情報通信分野において,地域に根ざした新規産業の創出,地場産業の振興や地域社会の活性化等に貢献する研究開発を行う中小・中堅企業と大学等との共同研究を推進するためのプログラムです.

<本件に関するお問い合わせ先>

コミュニティ・ブロードバンド プロジェクト http://bbzero.jp/