コミュニティ・ブロードバンド プロジェクト ニュースリリース 2006/04/17

「条件不利地域におけるコミュニティ・ブロードバンドの整備に関する研究」,戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)に採択される

鹿児島大学学術情報基盤センター情報通信基盤研究部門升屋正人助教授を研究代表者とし,鹿児島大学学術情報基盤センター株式会社富士通鹿児島インフォネット株式会社エヌ・ティ・ティネオメイト南九州の研究者により提案された「条件不利地域におけるコミュニティ・ブロードバンドの整備に関する研究」が,総務省戦略的情報通信研究開発制度(SCOPE)の地域情報通信技術振興型研究開発(SCOPE−C)に採択され,2006年4月17日,総務省より報道発表(pdf)されるとともに,総務省九州総合通信局からも報道発表されました.

戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)とは,競争的な研究開発環境の形成により,情報通信技術のシーズの創出と研究開発力の向上,研究者のレベルアップ及び世界をリードする知的資産の創出を図るため,戦略的な重点目標に沿った独創性・新規性に富む研究開発を推進する総務省の競争的研究資金制度です.また,地域情報通信技術振興型研究開発(SCOPE−C)は,SCOPEの4つのプログラムの一つで,情報通信分野において,地域に根ざした新規産業の創出,地場産業の振興や地域社会の活性化等に貢献する研究開発を行う中小・中堅企業と大学等との共同研究を推進するためのプログラムです.

「条件不利地域におけるコミュニティ・ブロードバンドの整備に関する研究」は3年間の共同研究プロジェクトとなっており,平成18年度に開始され平成20年度まで行われる予定です.

研究の概要

小規模な離島や山間部などの特に条件が不利な地域においては,自治体や通信事業者によるブロードバンド整備が技術的には可能であるにもかかわらずコストの点からほぼ不可能な状況にあります.本研究では,地域住民が主体となってブロードバンド整備を行うために必要な,インターネット接続の共有,無線LANによる地域内ネットワークの構築に関する技術の研究開発を行うとともに,整備した情報基盤を活用した地域内IP電話網の構築技術に関する研究開発を行います.この地域住民が主体となって整備する情報通信基盤を「コミュニティ・ブロードバンド」を呼び,本研究プロジェクトは「コミュニティ・ブロードバンド プロジェクト」として,今後研究開発を推進して行きます.プロジェクトの詳細及び進捗については,コミュニティ・ブロードバンド プロジェクトのWebサイト,http://bbzero.jp/より発信します.

研究代表者について

Masato Masuya

升屋正人(ますや まさと)

鹿児島大学学術情報基盤センター情報通信基盤研究部門助教授.東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了後,岡崎国立共同研究機構分子科学研究所非常勤研究員,鹿児島大学工学部情報工学科助手,鹿児島大学総合情報処理センター助教授を経て2003年4月より現職.博士(農学).2001年4月から2003年1月まで鹿児島大学学長補佐.2003年4月より鹿児島大学学術情報基盤センター副センター長.情報処理学会,電子情報通信学会,生物物理学会,IEEE,ACM各会員..com Master ★★★ 2003.研究分野は離島情報化,情報セキュリティ,高画質映像伝送,バイオインフォマティクス,モルフォロジー.主な著書に「Active Server Pages構築術」(ソフトバンクパブリッシング,1998年),「はじめてのJavaScript」(ソフトバンクパブリッシング,2002年)など.論文,講演,学会発表多数.2005年6月,総務省九州総合通信局長「情報通信月間」表彰

<本件に関するお問い合わせ先>

コミュニティ・ブロードバンド プロジェクト http://bbzero.jp/