コミュニティ・ブロードバンド プロジェクト ニュースリリース 2006/08/24

コミュニティ・ブロードバンド プロジェクト,研究実施地域に三島村硫黄島を追加

コミュニティ・ブロードバンド プロジェクトは,総務省戦略的情報通信研究開発制度(SCOPE)の地域情報通信技術振興型研究開発(SCOPE−C)に採択され,鹿児島大学学術情報基盤センター情報通信基盤研究部門升屋正人助教授を研究代表者とし,鹿児島大学株式会社富士通鹿児島インフォネット株式会社エヌ・ティ・ティネオメイト南九州の研究者により推進されている「条件不利地域におけるコミュニティ・ブロードバンドの整備に関する研究」の研究実施地域として,鹿児島県鹿児島郡十島村の2つの離島,宝島と小宝島に加えて,鹿児島県鹿児島郡三島村の硫黄島を追加しました.

硫黄島ではこれまでのインターネット接続はアナログ電話回線またはISDN回線を用いてダイアルアップするしかなく,最大でも64kbpsまでのナローバンドインターネット接続となっていました.コミュニティ・ブロードバンド プロジェクトの情報通信基盤が整備されることにより,1.5Mbps以上のブロードバンドインターネット接続が硫黄島において初めて実現されることになります.

硫黄島について

硫黄島は薩摩半島最南端の長崎鼻の南南西およそ40kmに位置する周囲18.5km,面積11.8km2の火山島で,竹島,黒島とともに三島村を構成しています.鹿児島港からは村営船みしまでおよそ3時間50分(週3便)かかります.人口は142名.

コミュニティ・ブロードバンド プロジェクトでは三島小中学校を拠点施設として専用回線方式でインターネットに接続し,島内の全世帯をLAN接続します.専用回線についてはNTT西日本鹿児島支店の支援を受けて研究を実施することとしております.

研究の概要

小規模な離島や山間部などの特に条件が不利な地域においては,自治体や通信事業者によるブロードバンド整備が技術的には可能であるにもかかわらずコストの点からほぼ不可能な状況にあります.本研究では,地域住民が主体となってブロードバンド整備を行うために必要な,インターネット接続の共有,無線LANによる地域内ネットワークの構築に関する技術の研究開発を行うとともに,整備した情報基盤を活用した地域内IP電話網の構築技術に関する研究開発を行います.この地域住民が主体となって整備する情報通信基盤を「コミュニティ・ブロードバンド」を呼び,本研究プロジェクトは「コミュニティ・ブロードバンド プロジェクト」として,今後研究開発を推進して行きます.プロジェクトの詳細及び進捗については,コミュニティ・ブロードバンド プロジェクトのWebサイト,http://bbzero.jp/より発信します.

戦略的情報通信研究開発推進制度とは

戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)とは,競争的な研究開発環境の形成により,情報通信技術のシーズの創出と研究開発力の向上,研究者のレベルアップ及び世界をリードする知的資産の創出を図るため,戦略的な重点目標に沿った独創性・新規性に富む研究開発を推進する総務省の競争的研究資金制度です.また,地域情報通信技術振興型研究開発(SCOPE−C)は,SCOPEの4つのプログラムの一つで,情報通信分野において,地域に根ざした新規産業の創出,地場産業の振興や地域社会の活性化等に貢献する研究開発を行う中小・中堅企業と大学等との共同研究を推進するためのプログラムです.

<本件に関するお問い合わせ先>

コミュニティ・ブロードバンド プロジェクト http://bbzero.jp/