ブロードバンドQ&A

ブロードバンドって何?

 インターネットにアクセスするための高速な回線のことをブロードバンドと言います。別名高速インターネット回線とも。速さを表す単位はMbps(メガ・ビー・ピー・エス)で、一般的には1.5Mbps以上であればブロードバンドと言ってよいでしょう。この速さはアナログ電話回線の40倍以上、ISDN回線の20倍以上です。光ファイバを使ったブロードバンドサービスであればさらに20倍の30Mbps以上。こちらは超高速インターネット回線と呼ばれます。
 インターネットに接続する度に回線を接続する必要があるアナログ電話回線やISDN回線を使ったインターネット接続とは異なり、ブロードバンドの場合には接続料金が定額制となっていますのでインターネットに常時接続するのが普通です。
※「フレッツISDN」というISDN回線を利用した定額制のサービスもありますが、離島などでは提供されていません。

なぜ離島・山間部ではブロードバンドが使えないの?

 ブロードバンドを整備するにはお金がかかります。都会であればたくさんの人が利用しますので利用料金で整備にかかったお金を回収できますが、離島や山間部では利用者が少ないため整備しても赤字になってしまいます。赤字が分かっていてお金を出す民間企業はありません。また、ブロードバンドの整備は民間主導で行うことになっていますので、国や自治体もなかなかお金を出しません。
 誰もお金を出さないから、住民が力を合わせてブロードバンドを使えるようにしよう、というのが「コミュニティ・ブロードバンド」です。コミュニティ・ブロードバンドを導入すれば離島や山間部でもブロードバンドが使えるようになります。

なぜ離島・山間部ではフレッツISDNが使えないの?

 ISDN回線を使った定額制のインターネット接続サービスが「フレッツISDN」です。通常のISDN回線を使ったインターネット接続では、インターネット接続サービスを提供する会社(ISP)に電話をしてインターネットに接続しますが、フレッツISDNではISPとあらかじめつながっているNTTの交換局内の装置に電話をしてインターネットに接続します。この装置を置いてない交換局に接続している場合はISDN回線であってもフレッツISDNのサービスを受けられません。
 では、その装置を交換局に置けばいい、ということになりますが、ISPとの接続を確保するためその装置はNTTの地域IP網に接続しなければなりません。離島や山間部では地域IP網に接続するための十分な上流回線の確保ができないほか、地域内のISDN回線そのものの提供数にも限界があり、装置を置いても赤字が確実です。赤字が分かっていて投資をすることは、会社に損を与える行為ですので経営者の責任問題となってしまいます。さらに、ADSLとは違ってNTT以外の事業者や自治体が交換局に装置を置く制度もありません。
 フレッツISDNのサービスを受けるのはブロードバンド整備以上に困難です。不可能といってよいでしょう。
 でも、コミュニティ・ブロードバンドなら、定額で常時接続。参加世帯が多くなれば料金はフレッツISDNよりも安価です。20世帯までなら最低でもISDNと同等の速度となるような帯域保証も可能です。

フレッツISDNがだめでもテレホーダイがあるのでは?

 テレホーダイは「単一料金区域」または「隣接・20kmまでの区域」でないと適用されません。離島や山間部では、テレホーダイ可能区域にISPのアクセスポイントがあることは滅多にありません。このため、テレホーダイは使えません。